大手建設会社の設計部と総合病院の施工現場見学記
吉田研究室ゼミ生 
 炭谷幸助(3年)・野田昂志(3年)・植村友磨(3年)・佐藤太信(3年)・前田聡也(3年)
(2011/12、編集者:炭谷幸助)

 私たちはこの度、大手建設会社・大林組様のご厚意により、 実際に企業の方々が働いている所を見ることができる貴重な機会を設けて頂きました。 企業の訪問に慣れていない私たちは緊張していましたが、企業の方はとても親切で、丁寧に案内して下さいました。

 初めに、仕事内容や設計部についてなどの会社に関する説明を伺ったあと、 意匠・構造・設備の各設計部の様子を見学させて頂きました。その中で特に驚いたことが二つありました。 一つは、図面や資料を何重にも重ねた束が机を覆い隠すほど多く、またそのどれもがとても緻密であったこと。 もう一つは、私たちが考えていたよりもずっと少人数で仕事を進めていたことです。 設計部の仕事はパソコンを使った個人のデスクワークが中心で、普段は周囲と話す機会が少ない、 と私たちは想像していましたが、どの設計部も年齢に関係なく積極的に意見を交換されているらしい姿が印象的で、 垣根なく意見を出し合うことの出来る素晴らしさを知ることが出来ました。見学させて頂いた後、 「忙しくて大変だが自分の設計が形になるのでやりがいがある」とある設計部の方がおっしゃっておられ、 この言葉にもとても感銘を受けました。

 次に見学させて頂いたのは総合病院の施工現場です。 建物の着工から現在に至るまでの作業の流れの説明を受けたあと、 実際の現場の中を案内して頂きました。
 
写真1 天井に吊り下げられた電気配線の束
写真2 工事中の電気配線の束


 仕上げがまだしていないむき出しのコンクリートや 天井を這うように伸びる大量の配管や配線、作業している方々の掛け声や雰囲気から、 現場独特の空気が伝わってきました。特に写真1では、 集まった配線を巻いてぶら下げて状態を示していますが、 その配線のあまりの多さと、頭が当たりそうになるほどの大きさから伝わる迫力に、 教材で見るのと現場で直接見るのとではこんなにも印象が違うのか、と息をのみました。
 
写真3 壁面に隙間なく張られた鉛板
写真4 医療用ガス配管


 他の建物ではあまり見られない病院特有の設備も見学させて頂きました。 まず写真3は、レントゲンなどの放射線を出す部屋の壁です。普通の壁だと放射線が漏れ出して危険なので、 放射線を遮るために鉛を使っているそうです。子供の頃にお世話になったレントゲン室の壁も、 このように鉛が張られていたのかと少し感慨深い気持ちになりました。 写真4は酸素や二酸化炭素などの医療用の配管で、どの配管がどの医療用ガスに対応しているか一目で分かるように、 それぞれの配管に色が付けられて、配管の接続ミスがないように工夫されています。 小さなミスが患者の命に係わるので、こうした細かな配慮がいるのかと感心しました。 一つ一つの作業が私たちの生活に密接に係わっている。講義で聞いて当たり前に思っていたことも、 実際の現場で見て感じることで、実際の重要さを肌で再確認することができました。

 今回の見学は、普段の生活の中では見ることのできないものばかりを見ることができ、 とても貴重な一日になりました。まだまだ私達には知識が足りないことを痛感したと同時に、 働くことの大変さ、楽しさを感じることが出来ました。お忙しい中、 見学をアレンジして下さった企業の方々には心から感謝申し上げます。 本当にありがとうございました。    


  ++執筆者紹介++
炭谷 幸助
野田 昂志
佐藤 太信

植村 友磨
前田 聡也


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